2014年11月4日火曜日

新型デミオに試乗しました(その2)

次に試乗したのはアクセラXDでした。こんな機会でもなければたぶん一生乗れそうにありません。

【アクセラXD】

  • 「ぼくがかんがえたさいきょうのあくせら」ですので、至れり尽くせりです。車にそういうものを求める人にとっては結構お買い得かもしれません。スカイラインからのダウンサイジングにもどうかと思ってしまうくらいです。標準で装備がてんこ盛りですので、乗り出し価格はデミオディーゼルよりも100万円高い程度です。しかし車だけが人生ではありませんので、その100万円で他に何ができるかと考えてしまうとなかなか手が出せませんが。
  • シート調整のレバーを探してまごついていたところ、「電動です」と教えてもらいました。手で動かす手間は大したことないのですが、電動だと細かい調整ができるのがいいですね。
  • ヘッドアップディスプレイに何も映らなかったので、てっきり走り出すまで映らないものとばかり思っていたのですが、きちんと高さ調整をしないと見えないだけでした。高さ調整はマツダコネクトを通じてしかできませんので、ある程度マツダコネクトの操作に慣れないとスピードメーターすら読めません。ただしタコメーターの右下にデジタルのスピードメーターがありますので最低限のことはできますが。ミラーやシートの調整と違って慣れない人には調整しにくい部分です。ドライバーが交代するときにはとても煩雑です。
  • 後ろの窓はかなり小さいです。プリウスの後ろの窓の上半分の桟の上くらいの大きさしかありません。このクラスになるとバックモニターがついていますので、車庫入れはバックモニター任せにして、後ろの窓からは後ろの車の存在がわかればよいと割り切っているのかもしれません。
  • デミオよりもむしろ狭く感じます。幅が100mm広いので、絶対的な広さは当然アクセラの方が上なのですが、幅が広くて天井が低くて室内がデミオよりも暗い上、デミオよりもAピラーが寝ているため、囲まれ感があります。ちなみにデミオとアクセラとで前席の大きさは同じですので、幅が100mm広い分は運転席と助手席との間の距離の差になります。アクセラだと収納つきの大きなアームレストがありますが、デミオにはありません。
  • 音は驚異的に静かです。ディーゼルというイメージに反して、むしろ普通のガソリン車よりも静かです。もちろん静音対策にも力を入れているはずですが、むしろ加速してもエンジン回転数が低いままであることの効果が大きいように見受けられます。
  • 発進時のみ少しエンジン音が聞こえてきて、耳を澄ませばガソリンエンジンの音とは違うことがわかりますが、従来のディーゼルエンジンの音よりもかなり軽やかで、ディーゼルエンジンではないみたいです。もちろん機構的には紛れも無くディーゼルサイクルのエンジンなのですが、とにかく従来からのディーゼルエンジンに基づく先入観では判断できません。こればかりは実車に乗ってみないとわからないことでしょうから、ぜひ一度試乗してみてください。CX-5やアテンザでディーゼルばかりが売れる理由がわかるような気がします。
  • アイドリング時にはエンジン音が気になりますが、アイドリングストップがありますので、信号待ちのときには気になりません。
  • 公道で普通に走る限り、走りは意外と普通です。普通に走るだけなら同じ値段で買えるアテンザのディーゼルの方が燃費も良いですしし後席も広くて扱いやすいかもしれません。
  • 足回りはデミオと全然違います。デミオで通ったときに段差の突き上げが気になったのと同じ箇所を走ったら、段差の存在にすら気が付きませんでした。アクセラのディーゼルは重くて後輪への荷重が大きいので、それが効いているのかもしれません。
  • 短い試乗時間ながらも至福のひとときを味わいました。デミオのディーゼルの試乗車がまだ入っていない場合には、マツダのクリーンディーゼルエンジンがどのようなものか知るためにも、アクセラXDの試乗をおすすめします。音は似たような感じです。
次はついに本命のデミオXD Touringの試乗です。